脱毛器は効果の違いによって、2種類に分かれる
って知っていましたか?
これを知らずに、値段だけを基準にしたり、なんとなくあやふやなままのイメージで買ってしまう後で後悔するかもしれません‥。
2種類とは・・
毛を取り除くだけの「除毛器」と
減毛効果のある「減毛器」
です。
それぞれの違いやメリット・デメリットについて説明していきます。
「脱毛」「抑毛」「減毛」「除毛」の違い
「脱毛」「抑毛」「減毛」「除毛」・・どれも似たような言葉ですよね?
意味を混同して使われていることも多いですが、一応違いを区別しておきましょう。
「脱毛」の意味は?
↓広辞苑には、以下のように記されています。
だつもう【脱毛】
1.毛のぬけること。ぬけ毛。
2.美容のために不要の体毛を取り去ること。除毛。
引用元:広辞苑無料検索
「美容のために不要の体毛を取り去ること。除毛。」
広辞苑に載っている意味ををそのまま受け取れば「除毛」とほぼ同義ということになります。
ただ、「脱毛」という言葉は正直あいまいで、実際には広い意味で使われることが多いです。
「毛根から抜き取ること」を脱毛と呼ぶ場合もあれば、「毛根にダメージを与え、生えないようにすること」が脱毛だと解説する人もいます。
「除毛」「抑毛」「減毛」の意味全部を含めて使われることがあるので、
「毛を除去すること、生えにくくすること、生えなくすること」という広い解釈を持っていればOKです。
「抑毛・減毛」の意味は?
「抑毛」も「減毛」も同じような意味で使われます。
両方とも広辞苑には載っていない言葉で、割とマイナーな言葉とも言えます。
「抑毛」「減毛」の意味は「毛根部にダメージを与えて毛を生えにくくすること」です。
エステや一部の家庭用脱毛器(詳細は後述)が当てはまります。
毛の生えるスピードを遅くしたり、再び生える毛を細くすることができます。
処理が楽になったり、毛が目立たなくなるのがメリットです。
「除毛」の意味は?
↓広辞苑には以下のように記されています。
じょもう【除毛】
無駄な毛を取り除くこと。脱毛。
引用元:広辞苑無料検索
「脱毛」とも書いてありますが、実際には、「除毛」は「脱毛」よりも狭い意味で使われることが多いです。
よく「皮膚の表面から出ている毛を取り除くこと」と説明されることもありますが、その解釈だと「毛抜きは除毛ではないのか?」となってしまいます。
「除毛」は「毛を取り除くだけ。減毛・抑毛効果はなし」という意味です。
つまり、「毛は取り除いても、以前と同じようにまた生えてくる」ということです。
除毛クリームやカミソリで剃ることが該当します。
毛の生えるスピードが遅くなったり、再び生える毛が細くなることはありません。
↓「脱毛」「抑毛」「減毛」「除毛」のイメージを図で表すとこんな感じです。
いろんな意味で使われていたり、いろんな説明をされていることがあるので、「これが絶対に正解!」という解釈はないのですが、上のようなイメージでとらえると理解しやすいです。
ちなみに「永久脱毛」という言葉は「最終脱毛から1か月後の毛の再生率が20%以下
」という意味です。
毛母細胞(毛の成長をつかさどる細胞)の破壊はできますが、毛を生えにくくするという意味では「抑毛・減毛」の強力バージョンといった感じです。
サーミコン式、ローラー式は「除毛器」
それでは本題です。
脱毛器には脱毛する方法によっていろんな種類がありますが、
熱で毛を焼き切るサーミコン式(熱線式)やローラーで毛を引っこ抜くローラー式は「除毛器」に該当します。
代表的なものにはノーノーヘア(サーミコン式)やソイエ(ローラー式)があります。
↓ノーノーヘア(ヤーマン)
↓ソイエ(パナソニック)
除毛器は「除毛」なので、生えるスピードが遅くなったり、毛が細くなったりすることはありません。
サーミコン式は熱で処理するので、毛が生えてきてもチクチクしないことがメリットです。
ローラー式は毛抜きに比べて一気に広範囲を処理できるので、時間がかからないことがメリットです。
抑毛・減毛効果のある脱毛器と比べて価格が安いのが特徴になります。
高くても3万円ほど、安いものだと数千円で買えます。
デメリットとしては「除毛」なので剃刀や除毛クリーム、毛抜きと同じように、元通りの毛がすぐに生えてくることです。
ローラー式は一気に広範囲を引き抜くので痛みが強く、埋没毛のリスクもあります。
「除毛器」はどんな人におすすめできる?
除毛器をおすすめできるのはこんな人です。
除毛した後のチクチク感から解放されたい人です。
毛抜きは面倒ですし、剃刀だとチクチクしますし、抑毛効果のある脱毛器は高いです。
なので、「比較的安価で済ませたい!抑毛効果はなくていいが、チクチクするのはどうにかしたい!」という人に向いています。
「剃刀処理では黒いぶつぶつが残るので、毛を抜きたい人」
「だけど、毛抜きや脱毛シートは面倒くさくてやりたくない人」におすすめできます。
抑毛効果はなくても、数千円からでも買えるのは魅力です。
太い毛を抜く際は、特に痛みが強いので、毛の濃い男性にはあまりおすすめできません。
フラッシュ式、レーザー式は「減毛器」
光で脱毛するフラッシュ式脱毛器(光脱毛器)
レーザーで脱毛するレーザ式脱毛器、は「減毛器」に該当します。
代表的なものにはケノン(フラッシュ式)やトリア(レーザー式)があります。
↓ケノン(エムロック)

↓トリア(トリア・ビューティ・ジャパン)
「減毛器」のメリットは「毛を薄くできること」や「毛の生えるスピードが遅くなるので、処理がだんだん楽になること」です。
光やレーザーを用いて脱毛するので、サーミコン式除毛器同様、毛が伸びてきてもチクチクしません。
デメリットとしては、価格が高いということです。
品質が良いものだと、5万円以上はします。
「減毛器」はどんな人におすすめできる?
「ある程度のお金を払ってもいいから、減毛効果がほしい!」という人です。
「何度も何度も、毛を頻繁に処理するのは面倒。処理を楽にしたい!」っていう人や
「太い毛が嫌だからもっと目立たなくしたい。薄くしたい!」って人には向いています。
もっといえば、「薄くはしたいけど、エステやクリニックへ行くほどのお金はない人」です。
「除毛器」と比べれば、高いですが、エステ・クリニックよりはずっと安い金額で済みます。
ちなみにレーザー式とフラッシュ式の違いですが、
効果はレーザー式のほうが若干高いですが、照射面積はフラッシュ式のほうが広いです。
レーザー式は広い範囲の脱毛には向いていません。
手間がかかりすぎるからです。
フラッシュ式のほうが若干効果は劣るものの、広い範囲でも面倒くさくはありません。
個人的には、フラッシュ式脱毛器推しです。
まとめ
まとめです。
「除毛器」をおすすめできるのは
1.減毛効果はなくてもいい人
2.チクチクから解放されたい人、または毛抜きが面倒な人
「減毛器」をおすすめできるのは
1.毛を薄くしたい人、処理を楽にしたい人
2.5~10万円ほどの予算ならある人
「除毛器」も「減毛器」もひっくるめて「脱毛器」と表記してあることが多いです。
脱毛器を選ぶ際には、購入前に「除毛器」なのか「減毛器」なのかを確認するとよいでしょう。